オランダ・ハーグで開かれる講習会。コースによって異なりますが、年齢、キャリア問わず、オランダの伝統的なモダンダンスを本格的に学んだり、体を動かすことの意義を体感するなど、参加対象、レッスン内容とも幅広いユニークな内容が特徴です。主催団体は、プロと市民が協働する「コミュニティ・アート」と呼ばれる活動に精力的なバレエカンパニーで、プロダンサーと学生、子供たちが共演する「くるみ割り人形」を、ハーグの観光名所でもある大きな教会で上演するなどの実績があります。講習会は、フルコース（2週間）とハーフ（1週間）の２コースが基本。フルコースは15・16歳〜28歳の上級者からプロが対象。レベルによりますが、バレエ、モダン、即興他、イジー・キリアーンやハンス・ヴァン・マーネンのレパートリーなど、オランダで育まれてきたダンスの歴史に触れるレッスンを通じて、さらに上の段階を経験することで、新しい発見をしてもらうことを目指します。ハーフコースは、13歳から40歳程度のダンス経験者から上級者までが対象。年齢やレベルに応じて3コースに分かれており、いずれも基本的にはフルコースを踏襲した内容となっています。このほか、40歳以上を対象にしたシニアコースや、10歳から12歳を対象にした子供向けのコース、バレエ教師を対象にした見学コースも用意されています。コース最終日には、努力の成果を発表する機会が用意されています。会場は、ハーグ中心街に位置しており、海の幸を味わいながらハーグを知るミニ遠足も企画されています。オランダの遺産ともいうべきモダンダンスの精神を知るまたとない機会となるでしょう。

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