90歳を過ぎてもバレエ教育の最前線に立ち続けているニニ・テイラードが創立したバレエ・ド・アカデミーが主催する、クラシックバレエの夏期講習会。フランス南東部のリヨンで1週間に渡って開催されます。このスクールは、1979年、フランスを代表する劇場のひとつであり、歴史的建築物でもあるリヨン・オペラ座のお膝元で創立されました。創立者のニニ・テイラードは、デンマークの王立劇場を中心に、ヨーロッパ各地やブラジルなどで活躍した世界的に有名なプリシンパルダンサーです。彼女の舞台は、20世紀を代表する画家ダリにも影響を与えたといわれるほどで、王立劇場やニューヨーク公共図書館に写真やフィルムが収蔵されています。それだけでなく、60歳を過ぎてバレエ・ド・アカデミーを創立するなど、教育に対しても年齢を感じさせない精力的な活動で知られており、このスクールは幼児から大人まで、またアマチュアからプロまで、幅広い年齢やレベルの生徒を受け入れ、芸術性の高い学際的なプログラムを実践しています。夏期講習会は、リヨン国立高等音楽舞踊学校が会場で、9歳以上であれば誰でも受講が可能。クラシックバレエやレパートリー、パ・ド・ドゥ、キャラクターダンス、バロックダンスなどを学びます。講師陣は、パリオペラ座の元エトワール達、パリオペラ座バレエスクールやパリ国立高等音楽舞踊学校教授の教授陣、ニューヨークのメトロポリタン・オペラの元ソリストなど、一流のキャリアを持つそうそうたる顔ぶれがそろい、質の高いレッスンを直接肌で体感できるまたとない機会となっています。世界遺産に指定されている歴史的な街並みの中で、バレエの現代史を駆け抜けたダンサーの精神にふれることは、必ずや将来の財産になるでしょう。

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