1923年に創立した、ロシアン・バレエ・ソサイエティによる夏期講習会です。13才以上からプロレベルまでを対象に開催されるサマースクールでは、クラシック・バレエ、パ・ドゥ・ドゥ、モダンダンス、キャラクターダンス、レパートリー、ポワント、男性のテクニックのクラスが行われます。当スクールの創立から受け継がれてきた、ニコライ・レガットが提唱した、レガット・スタイルに基づいたレッスンです。最終日には、ブラントン劇場という地元で人気の劇場で、講習会での成果を披露する発表会もありますので、ダンサーとしての自信を高める良い機会となるでしょう。創始者であるロシア人のニコライ・レガットは、サンクトペテルブルクの名門、マリンスキー劇場でテクニックをマスターした後、ヴェストリスやノヴェール、ブルノンヴィル等の要素を加えながら独自のレガット・スタイルを完成させました。伝統的なロシアン・バレエの基礎に基づきながら、自由に流れるような、滑らかな独自のスタイルです。1923年、ロンドンで妻のナディーンと共にスタジオをオープンし、自身のロシアン・スタイルを教えはじめます。夫婦の没後は、アングロ・ポリッシュ・バレエ・カンパニーでプリンシパルを務めていたユーニス・バーテルが意志を受け継ぎ、現在はロシアン・バレエ・ソサイエティの代表として活躍。現在、スコットランド、イタリア、キプロス、マルタ、イギリス、タイ、日本、アメリカ等、世界各国にロシアン・バレエ・ソサイエティ公認のレガット・システム指導者がいます。開催地となるエディンバラの旧市街と新市街の美しい町並みは、ユネスコの世界遺産に登録されており、毎年8月にはエディンバラ・フェスティバルと呼ばれる芸術祭典が行われ、多くの観光客で賑わいます。講習会終了後は、一流の芸術家が集うこの芸術祭を存分に楽しむチャンス。きっと忘れられない夏になることでしょう。

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