ベルギー・アントウェルペン（英語表記・アントワープ）。ベルギー第二の規模であるこの町は、ダイヤモンド取引やファッションといった商業でも重要な街ですが、同時に素晴らしい教育機関がある場所としても知られています。ここに1898年に音楽学校として設立されたアントワープ王立芸術学院ダンス科は、その後ダンス学部も取り入れ、現在では舞台芸術を学べるベルギー最高の芸術学校の一つとして、国内外より高い評価を受けています。卒業生は国内外でダンサーとして、振付家として、教育者として活躍しており、特に独自の視点で公演を立ち上げているインデペンデントダンサーたちが知られています。3年間のプログラムでは、もちろん西洋の基本的なダンステクニックを学ぶ授業が用意されていますが、1年生の時から、インプロビゼーション（即興ダンス。ヨーロッパのコンテンポラリーでは不可欠の要素です）やコレオグラフィー（振付）のワークショップが必須科目。また、演技指導も豊富に準備されています。単に言われた振付を完ぺきにこなすだけでは、現代に通用するダンサーにはなれない。21世紀のダンサーは常に新しい表現を追い求めるアーティストであるべきだーそんな理念がはっきりと示されているプログラム設定なのです。また、オランダ語の語学力への心配がある人でも安心なのは、語学クラスが用意されているところ。大学ではオランダ語だけでなく、英語・フランス語でのコミュニケーションも可能とのことなので、ちょっと安心して学生生活を始められるのではないでしょうか。歴史ある学校でありながら、変化し続け、新しいものをどん欲に取り入れる意欲的なアントワープ王立芸術学院ダンス科。ダイヤモンドのように何物にも傷つけられない個性を、この町で、この学校でみがいてみませんか。

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