1982年、台湾初の芸術大学として設立された国立台北芸術大学。台北郊外の関渡（かんと）に位置し、淡水港と関渡平野を見下ろす美しい景色が自慢の大学です。キャンパスは40ヘクタールもあり、校舎は伝統とモダンの両要素を持った、ユニークな建物。コンサートホール、ダンス劇場、実験劇場、映画館、美術館などの豪華な設備が整っています。学部は舞踊、音楽、美術、演劇、文化研究、映画・メディアの6つの部門から成り立っており、台湾教育省から10年連続で優秀教員賞を受賞、卒業生と教授陣の中で11人が国家芸術賞、2人が台湾行政院文化賞を受賞した名門校です。中でも1992年に設立された舞踊部門は、世界トップクラスのダンス・プログラム。創立時から、世界的に有名な振付家やパフォーマー、学者や教育者たちを集め、カリキュラムを豊かなものにしてきました。多くの卒業生がプロの振付家として世界的に評価されており、台湾のコンテンポラリーダンス・シーンをリードしています。プログラムには、学士号と修士号の二段階。学士号は４年で、一般教養とダンス実技の基礎を同時に固めることのできるプログラム。修士号は、パフォーマンスと振り付け、または舞踊理論専攻の2つに分けられています。プログラムの教育理念を一言で表すと「幅広い視野を持った教育」。音楽や演劇、美術や文化研究、そして映画などの他分野とのコラボレーションが盛んに行われており、西洋と東洋それぞれのダンス・スタイル、歴史、文化を学ぶことが勧められています。外国語の習得も奨励されており、まさに国際的かつオールラウンドなアーティストを育成しているのが、国立台北芸術大学の舞踊部門なのです。

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