芸術の世界であっても、コンクールが勝負の場であることはやはり、否定できません。入賞や優勝という「結果」を引き寄せるためには、運や巡り合わせまでをも味方につけなくてはならないでしょう。結果如何によっては、国内外での演奏の機会が増えたりするのもまた、事実です。優勝して、大勢の人の心に自分という存在の足跡を残す。もちろん、参加するにはみなさんそこをめざすわけですが、優勝できなくても、たった一握りでも相手の記憶に残る演奏をすることが、まずは第一歩ではないかと考えます。その初めの一歩が、いずれは世界に広がる活躍の場へとつながっていると感じられたなら、あなたの音楽家としての未来はきっと、明るいはずです。