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ダンス・バレエ留学の基礎知識

あなたにぴったりの留学を

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ダンス・バレエ留学の基礎知識

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ダンス・バレエ留学の全体像を把握するため、留学のパターンを紹介します。ご自分に合ったダンス・バレエ留学のスタイルを見つけてください。
「ダンス・バレエ留学ってどんなもの?」「何から始めればいい?」などの疑問にお答えする、ダンス・バレエ留学の概要をまとめています。国によって制度や慣習も異なりますし、同じ学校でも年度によって変更になる場合もありますので、おおまかなイメージをつかむためにご参照ください。

f現代留学事情

〈ダンス・バレエ留学〉という言葉から何を思い浮かべますか?プロを目指し、長期間、海外のバレエスクールや芸術系大学やダンス・バレエ専門学校で、外国人の友人と共に勉強する姿がまず思い浮かぶことでしょう。 もちろんそれが一般的ですが、最近は、趣味の多様化やニーズの変化に対応して、留学のスタイルも多岐に及んできました。女性誌などでも「プチ留学」として、よく取りあげられている、3ヶ月以内の短期ダンス・バレエ留学も盛んになってきました。短期ダンス・バレエ留学の参加者は、大学生、高校生、ダンススクール卒業生、海外を経験したいダンス・バレエ講師、ダンス・バレエを趣味としている方、小中学生など、年齢もレベルも様々。意欲とほんの少しの実行力があれば、想像以上に簡単に留学できるチャンスが増えています。そこで今回は、ダンス・バレエ留学の全体像を把握するため、留学のパターンをご紹介します。ご自分に合ったダンス・バレエ留学のスタイルを見つけましょう。
海外生活にどっぷり浸る長期ダンス・バレエ留学(1年以上・中級~プロ)
プロを目指し、海外のダンス・バレエスクール、バレエスクール、芸術系大学や専門学校へ進学する長期ダンス・バレエ留学。入学条件やスキル、卒業までの年数、取得できる資格などは、国や学校によって様々。近年は、年齢にもよりますが、芸術系大学などでは多くの学校で語学力の規定が定められています。日本と教育制度が異なる国も多く、留学前のきちんとした下調べが重要になり、スケジューリングや受験対策の準備が必要です。
気軽に参加・短期ダンス・バレエ留学(1週間程度~2カ月程度・初級~プロ)
短期ダンス・バレエ留学の定番と言えば、講習会やマスタークラス。世界的に著名なダンススクールやバレエ団が講習を開催したり、著名なダンサーや講師を招いて講習を開催することも多く、本場のレッスンを受けられるのが魅力。参加者同士のセッションやステージ出演のチャンスがあることも。また、ダンス・バレエを学ぶだけでなく、海外の雰囲気に慣れることができるのも、短期ダンス・バレエ留学の大きなメリットです。長期ダンス・バレエ留学前の下見留学として参加することもオススメ。
自分だけの特別プライベートレッスン&グループレッスン(1週間程度~3カ月程度・入門~プロ)
自分のスケジュールと講習会の日程が合わずに参加できない、系統が自分に合わないなど個人的ニーズに対応できるのが特別プライベートレッスン&グループレッスン。アンドビジョンが特別にダンススクール、バレエスクール、バレエ団、個人の先生と提携して、自分のペースと期間、系統を選んで学べます。プライベートレッスンやグループレッスンは、コンクールやオーディション、受験対策、レベルアップなどに特にうってつけと言えます。
語学学校+ダンスレッスン(1週間程度~1年程度・入門~プロ)
語学学校に通いながら、ダンスレッスンを受けるスタイル。語学力アップしたいけど、好きなダンスもやりたいという方は特にお勧めです。現地で生活しながら語学の勉強をすることで、語学力はいちだんとアップします。一般の語学学校と自分だけの特別プライベートレッスン&グループレッスンと組み合わせる事も可能です。

f長期ダンス・バレエ留学・国別の特徴

長期ダンス・バレエ留学を視野に入れて、おおまかな国別の特徴についてご紹介します。ご自分の夢やスタイル、留学イメージに近いところはありますか?あくまでも国ごとの紹介は参考です。ほんの一部の国のみの紹介となりますが、気になる国があればチェックしてください。
アメリカ
バレエスクールをはじめ、ヒップホップ、ジャズ、タップ、モダンダンスなど、さまざまな学校や専門学校があります。劇場付属のバレエスクールも。特に、ニューヨークやロサンゼルスなどの大きな街では、学校の数が多いだけでなく、本場の演劇やダンスのショーを鑑賞できる環境が魅力で人気を集めています。
カナダ
アメリカと同様、都市部には様々なジャンルのダンス学校が多くあります。特にバレエスクールは、子どもからティーンエイジャー向けのプロ養成コース、アダルトコースなど様々なレベルに応じた学校が。移民や留学生の多い国なので、外国人でも分け隔てなく勉強できる環境が嬉しい国です。
イギリス
様々なジャンルのダンスが学べますが、特にバレエに関しては、多くの私立校に加え、著名なバレエ団に付属する形で、王立の学校なども存在します。現役のプロダンサーや舞台の間近で学ぶバレエは、大きな刺激となることでしょう。小さな子どもからプロ養成コース、体を整えたい大人までレベルもコースも多様。
フランス
芸術教育に手厚い制度のあるフランスには、ダンススクールや芸術大学のダンス科などが数多くあります。クラシックバレエやジャズダンスが主流で、特にクラシックバレエ分野ではパリオペラ座などに人材を送り込む名門校も存在します。ヒップホップやジャズを取り入れるバレエスクールも増えてきました。
オランダ
国立バレエ団などに所属する形で、バレエスクールが数多く存在します。ヨーロッパの中心にあるため、各国のバレエ教育の良い部分を吸収したプログラムが多いのも特徴。ローザンヌなどの国際コンクールでも入賞者を多く輩出しています。英語が通じるので、留学生にも安心。
オーストリア
最高の音楽や芸術の集まるオーストリアでは、バレエやダンスも盛ん。国立歌劇場にもバレエスクールが併設されています。長い伝統や歴史を大切にしながら、革新的な芸術を生み出していく風土がダンス界にも存在し、新たな伝統を作るべく、様々なプログラムが提供されています。
スペイン
フラメンコの故郷、スペイン。クラシックバレエに加えスペイン舞踊、フラメンコやコンテンポラリーダンスを学べる学校が数多くあります。地域文化に伝統的なダンスや音楽が根付いているお国柄だからこそ、日本国内では得られない空気の中で感性を磨くことができます。
ロシア
フランスから宮廷バレエが伝わったロシアでは、1730年頃にはバレエ学校が設立され、クラシックバレエが芽生えました。「眠れる森の美女」「くるみ割り人形」「白鳥の湖」の世界3大バレエの生まれたロシアでは、国立のバレエスクールもあり、教員養成のプログラムで教授法を学ぶこともできます。
ドイツ
音楽学校や芸術学校の名門校が数多く存在するドイツでは、ダンス学校も豊富に存在します。職業学校としてプロのダンサーを養成するプログラムなどもあり、個人の目標に沿った学校を選択できます。多くの優秀な振り付け師がいて、ともに作品を作り上げる喜びを体験できるのも魅力。
スイス
チューリッヒを中心に、クラシックバレエやコンテンポラリー、フラメンコなどを学べる学校が多数存在します。チューリッヒのオペラ座に付属するバレエ学校もあり、日本人が常駐している場合も。ローザンヌなどの国際コンクールで入賞者も輩出しています。

fいざ留学・まず始めること

「留学しよう!」と思ってから、まず何をするべきかご紹介します。渡航してから「イメージが違った・・・」などと後悔しないように、じっくりと下調べをしましょう。
1. 学校/スクールを決める
「先輩が留学した学校だから」「有名な学校だから」という理由で、その学校のことを調べるのは、リサーチのスタートとしては良いきっかけになります。しかし、クチコミや評判だけで選択肢をせばめてしまわないようにしたいもの。海外は日本と慣習も大きく異なり、教育制度や学校の方針も年々変化しています。知人から聴いた情報が、すでに古いものになっていた、なんてこともよくある話しです。まず必要なのは「自分の留学の目的は何か」「自分の夢や目標は何か」を明確にすること。海外で生活すると、外国人と意思の疎通が図れなかったり、ホームシックになったりすることも。気持ちが落ち込んだとき、「自分は何のために留学しているのか」にもう一度立ち返ることで、前に進むモチベーションを保つことが出来ます。また、目標や目的意識をはっきりさせることで、そのステップとして多くの学校の中から、自分に合った学校を選択していくことが出来ます。学校のHPやパンフレットから、その学校のポリシー、レッスン内容、卒業生の進路などを調べ、いくつかの学校をピックアップしましょう。その際、注意したいことは入学条件。バレエスクールをはじめとして、多くのダンス系学校では年齢制限やレベル設定が設けられています。準備期間も加味して、年齢制限に余裕のある学校やコースを選ぶようにしましょう。また、興味のある学校で開催される、短期間の講習会やマスタークラスにはぜひご参加を。町や学校の雰囲気を肌で感じ、レッスンを受けることで、長期ダンス留学のイメージをよりシャープにすることができます。
2. 国を決める
留学は、外国の町で一定期間生活することになりますので、その国の風土や慣習が自分に合うかということも、とても重要なポイントです。生活がストレスだらけでは、せっかくの留学なのに勉強に集中することが出来ません。たとえば、几帳面で時間をきっちり守る、という人が、イタリアやフランスなどのラテン系の国へ行った場合、 そのルーズさに参ってしまうかもしれませんし、自己主張をあまりしない人が、アメリカに行くと、相手の都合のいいように翻弄されてしまい、すっかり疲弊してしまうかもしれません。「こんなはずじゃなかった……」とならないように、一度トライアルとして現地へ赴き、レッスンや語学学校などに行くのがオススメ。良い留学をするためには、急がば回れ!となることが多いですね。
3. 予算について
留学予算を考える場合、学費、滞在賃、生活費(食費、光熱費、交通費、電話代、インターネットなど)はもちろん、その国の物価や為替レートを考えなくてはいけません。 もっとも関心が高い学費を中心にお話ししますと、海外の学校も日本と同じように、国公立、私立によって学費もずいぶん変わってきます。ヨーロッパの国公立の学校は、大多数が登録料を除いて授業料は無料でしたが、近年は少しずつ学費が必要となっています。たとえばドイツやオーストリアの国公立は、年間で約 17~26万円前後、アメリカの場合、約120~140万円です(為替レートにより変動)。私立の場合、ヨーロッパは年間約50~100万円、アメリカは 約250~300万円、イギリスは為替レートの関係上すべてが2~3倍程度に感じられ、王立の大学でも約350万円といったところです。世界的にみれば年間10万円程度から400万円程度まで学費の範囲があることになります。学費については教育システムの変化により日々変動しますので、自分の行きたい 国や学校をよく調べて少し高めに設定しておくことが大事です。 宿泊費や生活費などの物価について、ごく単純に大ざっぱに言ってしまうと、日本で100円で買えるものがヨーロッパだと1ユーロ、アメリカだと1ドル、イギリスだと1ポンドかかる感覚です。家賃も東京で月5~8万円程度のものが、ヨーロッパですと500~800ユーロ、アメリカだと500~800ドル、 500~800ポンドといった感じです。ですから宿泊費や生活費は、為替レートが大きな基準になってきます。こう考えると少しは計算しやすいのではないで しょうか?
4. 留学スケジュール
長期ダンス留学のスケジュールは、「受験」から逆算して1年から2年前程度の余裕を持って組み立てる必要があります。国によって受験は数ヶ月~1年前ですので、 知らない間に「願書提出期間が過ぎていた!」「受験が終っていた!」とならないように気をつけましょう。また、海外は日本と比較して、書類の紛失、提出書類の変更などはよくある話です。提出書類についても、TOEFL、IELTS、ZDなど語学力の証明書、英文履歴書、法廷翻訳が必要な書類など時間がかかるものも多くなっています。提出する書類をきちんと把握するのはもちろんのこと、遅くても3ヶ月ぐらい前には動きはじめておきたいものです。 詳細スケジュールは、各国、各学校によって異なりますので、興味のある学校、国があれば、アンドビジョンまでご相談ください。

f現地での生活

長い準備期間を経て、見事に志望校合格!憧れの海外生活のスタートです。一流のステージを見たり、日本とは違う風景を味わったり、留学生活はエキサイティングなことがたくさん!外国生活を満喫するために、渡航前、渡航直後にやらなくてはいけない手続きもしっかりと行いましょう。
渡航前にしておくこと
  • 役所手続き:海外への住民票移動届、年金や市民税、健康保険など現在住民票のある役所で手続きをしましょう。年金は海外滞在中でも支払いを継続することができます。
  • 資金面の準備:日本でクレジットカードや国際キャッシュカード(都市銀などで発行)を作成しておくと、日本の口座から現地通貨の引き出しができて大変便利です。
  • 関係者へのご挨拶:ご家族やお友達のサポートがあってこその留学。周りの方へのご挨拶は忘れずに。
到着後にすべきこと
  • ご家族への連絡:到着後、すぐにご家族へご連絡してください。無事に到着していると、メールや電話で伝えることで、留守宅のご家族は一安心。
  • 在留届:3ヶ月以上、海外へ滞在する方は、滞在国の日本大使館(領事館)に在留届を提出します。何かあったときの安否確認のためにも、現地到着後、速やかに郵送またはファクスなどで在留届を提出しましょう。
  • 海外の役所手続き:滞在する国によって異なりますが、とくにヨーロッパへ留学する方は、住民登録や滞在許可申請など、現地でも役所関係の手続きが必要です。外国人局、移民局など呼び方はさまざまですが、現地の役所や警察で手続きを。どこの国でも同じですが、手続き自体は書類さえそろっていれば難しいものではありません。ただし、長時間待たされる、対応がぶっきらぼう、そして、外国語での対応になる、ということは心しておきましょう。到着後3日以内、8日以内など現地に到着してから、登録までの期間が定められている国もありますので、学校が始まる少し前の入国がおすすめです。海外においては、あなたは「外国人」です。第一の関門ですが、手続きを忘れると不法滞在となりますので、しっかり手続きをしましょう。
  • お部屋探し:生活の基盤である住まい。今後の滞在を安全で気持ちよく過ごすために、また、必要もない引っ越しを何度もしないように不動産探しは慎重に。候補が決まれば、実際に朝と夜の時間帯それぞれに自分の目で確かめて、周囲の雰囲気などを確認しましょう。またアパート賃貸契約には契約書を読めるだけの語学力も必要です。語学が不安な方は、通訳を手配するなど、万全の対策を取っておきましょう。

fダンス・バレエ留学に、本当に必要なもの

留学という未経験のことをする際に、とても頼りになるのが留学経験者の声。ここでは、長期ダンス留学、短期ダンス留学の体験者からのお話をご紹介します。あなたにとっての留学は・・・?
  • 悩むより、考えるよりまず行動を。日本にいて練習をするよりも、現地でさまざまな体験をすると、自分の中でたくさんの発見があると思います。きっと将来の進路にプラスになるものがみつかるはずです。
  • 自分が学びたいと思う国に行ってみることが大事だと思います。セミナーの開催期間に練習室やレッスン会場を往復するだけではなく、現地の文化に少しでもふれてみると新しい発見があるのではないかと思いました。
  • 何をするのにも積極的にしないと生活していくのが苦しくなっていくと思うので、言語や生活の習慣など積極的に学んでいく姿勢が大切だと思います。留学を考えている方はなるべく早めに行きたい場所を決めて、実際体験していくといいと思います。
  • 今さらもう遅い……と思っている方がいらっしゃったら、ぜひ短期でもレッスンを受けられることをおすすめします。きっと大切なことが得られますよ!
  • 迷うのならば、ぜひ一度行ってみるべきだと思います。ただ、しっかり情報を集めて、きちんと選ぶべき。
  • 言葉が通じなくても大丈夫。思いきって行ってみてください。楽しいです。
  • 何とかなるさの精神で大らかにいてください。あと、自分の想いは伝えたもの勝ちです。図々しいとか思っていると生きられないです。
  • 留学は、考えているなら挑戦してみたほうがいいと思います。行ってみて、得たものが本当に大きかったので、まず身を置いてみることが大事だと思います。
  • 日本では学べないことがたくさんあるので、留学は長期でも短期でも絶対にしたほうがいい。
アンドビジョンに返信される帰国後アンケートには、上記のようなコメントがたくさん書かれています。皆さん異口同音におっしゃるのは、「迷うなら実践してみて!」「後悔しないように!」という点につきます。「行きたい」という気持ちと、「実行力」そしてほんの少しの「勇気」さえあれば、留学は可能。得られるものがたくさんあります。 留学に必要なもの、それは綿密な計画や充分な語学力だけではなく、「行きたいという気持ち」が第一。実際に海外をご自分の目や耳、肌で感じ、さらにご自分のセンスやスキルを伸ばしてください。
ここではあくまで概要をお伝えいたしました。皆さんの中には、まだまだ疑問や知りたいことがあると思います。今後講習会を含む短期または長期ダンス留学をご検討されている方は、どうぞお気軽にアンドビジョンまでご相談ください。
今度はあなたが海外に飛び出す番です!